日本でも、私たちの生活にすっかり馴染んできているヨガ。
ご家族や友達まで、身近にヨガを取り入れている方も多いのではないでしょうか?
- 「ヨガを始めたいけど、そもそもヨガって何?」
- 「痩せるの?」
- 「ポーズが難しそう、、体が硬いけど大丈夫?」
などなど。
初めは誰でも不安ですよね。興味はあるけど、勇気がでない!という方も多いはず。
今回はヨガインストラクターの私が初心者の方から受ける質問を元に、知っておくとスムーズな情報を集めました!
ヨガを始めたい方の背中押しができたら嬉しいです。
紹介スタジオの目次
そもそもヨガってなんのためにするの?
- 「肩こりが良くなった!」
- 「睡眠の質が良くなった!」
- 「日常生活でも汗がかけるようになった!」
など、ヨガには嬉しい効果がたくさんあります。周りの方に勧められて気になった方もいらっしゃるのではないでしょうか?
でもそもそもヨガってなんのためにするのでしょうか?フィジカル面の効果ばかりが注目されがちなヨガ。
実はヨガの目的ははっきり存在し明記されているのです。『ヨガスートラ』というヨガの経典ではヨガの目的について
「心の作用の止滅(読み方:しめつ)」と記されています。
なんだかピンときませんよね。
私たちの日常に置き換えて考えてみましょう。楽しかったり、悲しかったり、怒ったり、、感情には起伏がありますよね。
本来起こったことに対して感情が生まれるのに、気づけば感情に振り回されてしまう、、なんてことはありませんか?
ヨガの目的である「心の作用の止滅」とは、自分の感情に振り回されないことを意味します。
そのためには自分の感情に繊細に気づくことが大切です。
例え悲しいことがあっても、悲しんでいることに気づかないまま心が置き去りになってしまうのではなく「自分は悲しいんだ」と気づくことで、「なぜ悲しかったのか」と振り返り「ではどうしたらいいのか」とプロセスを踏んで次に進むことができます。
ヨガの目的はフィジカル面ではないことに驚いた方も多いはず。ヨガはとても奥が深いのです。
実は、ヨガを始めてから
- 「前向きになれた!」
- 「感情の起伏がとても落ち着いた!」
- 「自分のことがわかるようになった!」
とメンタル面での効果を実感される方はとても多いです。ヨガのポーズは呼吸と連動しています。
深い呼吸によって副交感神経が優位に働いてリラックスし、さらに自分の内側へと深く意識が向いていきます。
ヨガを続けていくことで、日常でも深い呼吸が身についたり、瞑想の習慣がつくことで、マット上でなくてもいつも穏やかに過ごすことができます。
体が健やかになるだけでなく、マインドコントロールまでできたら日々はとても快適になりますよね。
このように、ヨガには心身ともに嬉しい効果がたくさんあります!
ヨガの料金相場がわかる!有名ヨガチェーンの月謝比較とおすすめコース
初心者におすすめのヨガの種類
ヨガには
- ハタヨガ
- アシュタンガヨガ
- 陰ヨガ
- ヴィンヤサヨガ
- シヴァナンダヨガ
と種類がたくさんあり、(なんとまだまだあります!)起源も特徴も大きく異なります。何から初めていいかわからなくなってしますよね。
初心者の方におすすめのヨガを3つ紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
ハタヨガ
特徴:動きが対になっている・ポーズ数が多い
数ある種類の中で、基礎となってくるのがこのハタヨガ。ハタヨガの目的は、正しい呼吸とともにポーズをとり、心のバランスを整えること。
ハタヨガの「ハ(太陽)(動)」と「タ(月)(静)」にはそれぞれ対になった意味があり、「ヨガ」という言葉には結ぶという意味があります。
胸を伸ばしたら、背中を伸ばす。
ポーズを大きくとったら、お休みする。
というように言葉通りに対になって構成されています。
初めての方でも、次にくる動きが対になっているので動きやすいです。
⇨「ヨガのポーズを覚えたい」「ずっと動きっぱなしでは不安」
という方におすすめです。
パワーヨガ
特徴:運動量が多い・繰り返しの動きが多い
古典的なヨガにフィットネス要素を加えたパワーヨガ。
よって筋力トレーニングやカロリー消費に重きが置かれています。
取り入れているスタジオも非常に多く、すっかりポピュラーなヨガですが実はまだ歴史が浅い現代的なヨガです。
運動量がありながらもヨガの呼吸を取り入れることもできるので、普段から運動習慣がある方には美味しいとこどり。
⇨「ダイエットしたい!」「運動習慣はあるけどヨガは初めて」
という方におすすめです。
また、連続してポーズを行う「太陽礼拝」という流れのある動きから展開されていくので、慣れてくると動きを覚えることができます。
なので「ダンスをやっているから動きを覚えるのが得意!」という方はより楽しめるかと思います。
ホットヨガ
特徴:高温多湿のスタジオで行う
ハタヨガ・パワーヨガのようにポーズ展開のような違いはなく、異なるのは環境。
発汗を促し基礎代謝が上がるので、体が内側から変わっていきます。
なので、一つのスタジオでハタヨガもパワーヨガだけに止まらず、数多くのレッスンを受けられるホットヨガ。
例えば、パワーヨガにチャレンジして「もっとゆったりしたクラスがいいな」と思ったら、リラックス系のクラスを受講したり、慣れてきたら運動強度をあげたり、、、
など、柔軟にクラスを変えることができます。
そして何より、たくさん汗をかけるのがホットヨガの何よりの魅力!
高温多湿な環境にいることで汗腺が開き、普段から汗をかける代謝の良い体になっていきます。
⇨「いろんなレッスンを受けてステップアップしたい!」「汗をかいてデトックスしたい!」
という方におすすめです。
最強のおすすめヨガウェア!ヨガ初心者にベストな服装とブランド
ヨガ初心者が準備するものはたった二つ!
最低限、ヨガに必要なものは
ヨガマット・ヨガウェアのたった二つ!
何かを始めようと思っても用意するものが多いと腰が重くなってしまいますよね。
基本的に使うものはとてもシンプルでかつデザインが豊富なのが魅力。
ご自分の好きな色やデザインを見つけてヨガを始めてみましょう!
①ヨガ初心者におすすめのヨガマット
ヨガスタジオ内に常備されていることも多いですが、一枚は持っておきたいもの。
個人によって合うものは異なりますが、購入時には厚さ・長さに注目してみてください!
ヨガマットの厚さ
安価なものでは1000円以内で手に入るヨガマット。ですが、非常に薄いものが多いです。
リーズナブルに手に入りますが、特徴を理解してからの購入をおすすめします。
薄いヨガマットのメリット
- 軽くて持ち運びが楽
薄いヨガマットのデメリット
- 寝ポーズの時に床に当たって痛い
- 横になってもリラックスしにくい
反対に、
厚いヨガマットのメリットは
- 立ちポーズの時に安定しやすい
- 関節が床に当たりにくいので集中しやすい
厚いヨガマットのデメリット
- 巻いた時に分厚くなるので、持ち運び用のヨガマットケースを使用する際に入らないことがある
ヨガマットの長さ
ヨガマットの平均の長さは縦170センチ程度。
短いものだと140センチ程度、長いものだと200センチを越えたりと大きく異なります。
厚さ同様、それぞれにメリット・デメリットがあり、人それぞれの選び方が異なりますが参考程度にご覧くださいね。
短いヨガマットのメリット
- 持ち運びが楽
- 場所を選ばすに使える
短いヨガマットのデメリット
- 横になった時に足がはみ出てしまう(⇨気になる場合は頭の下にタオルを敷いて調節することもできます)
長いヨガマットのメリット
- ポーズが十分に取れる
長いヨガマットのデメリット
- 大人数のスタジオレッスンでは、周りの方に合わせて折って使うことも
- 嵩張るので持ち運びが大変
②ヨガ初心者におすすめのヨガウェア
始めるからには気分の上がるウェアでヨガをしたいですよね!ヨガウェアは、吸水性や防臭効果、ヨガに特化したストレッチ素材、ととても快適にポーズを取ることができます。
ですが、実際に通って他の方がどんなウェアを着ているかも気になるところ。そしてヨガウェアは高いものだと2万円以上するものもあります。
特徴を抑えれば必ずしもヨガ用のウェアでなくても大丈夫!選ぶポイントをお伝えします。
足のシルエットがはっきりするものを
普段履いていないと抵抗があるかもしれませんが、動きの安全性や動きやすさを考えても、足のラインがピッタリしたレギンスがベスト。
サルエルパンツのようなシルエットがゆったりしたものだと、レッスン中に非常に動きにくくバランスを崩しやすいです。
スタジオの中に入ってしまえば、ほとんどの方がレギンス!
快適な服装でヨガに臨みましょう。
抵抗がある方は、足が細く見えやすい黒やネイビーを選ぶのがおすすめです。
速乾性があるものを
特にホットヨガのように汗をたくさんかく場合、汗が早く乾く素材でないと体が冷えてしまい本末転倒。
綿のような素材だと汗が乾かず重くなりヨガに集中できません。
強度のあるレッスンパートから、ゆったりとしたリラックスパートに入ると冷えが気になってきます。
速乾性のある軽い素材を選びましょう。
タンクトップかキャミソールが◎
二の腕にコンプレックスを抱えている女性は多いですよね。
レギンスと同じように、露出に抵抗があるかもしれません。
ですがTシャツでレッスンをすると、腕を上げ下げする際に動きづらく、汗をかくと張り付いて不快感があります。
強度の低いリラックス系のレッスンならTシャツでも気にないかもしれませんが、ホットヨガや強度のあるレッスンを受ける際には、タンクトップかキャミソールがおすすめです。
ヨガレッスンの流れ
強度に限らず、基本的なレッスンの流れはほとんど変わりません。
戸惑うことなくヨガに集中できるように、レッスンの流れを予習!
ヨガのウォーミングアップ
呼吸を整えながら、ゆっくりと体をほぐしていきます。
最初は瞑想の時に目を閉じるのに抵抗があり、怖く感じる方も。
薄目を開けても構わないので、肩の力を抜いてリラックスしましょう。
ヨガのポーズ
まずは寝ポーズ・座りポーズとやさしいポーズから徐々に立ちポーズに。
難しいポーズがあっても決して無理はしないように、もちろんできる範囲でOK!
周りの方が上手に見えても、誰でも最初は初心者。
周りを見すぎると、返って左右の動きが混乱してしまいます。
見る方向を絞り、インストラクターさんの声に集中し、耳から入った情報で動いたほうがスムーズにポーズが取れます。
ヨガのクールダウン
強度を少しずつ下げて、レッスンの始まりのようにゆったりとした動きに戻ります。
初心者さんが驚いてしまいがちなのが、「シャバーサナ」というポーズ。
これは別名「屍のポーズ」ともいい、手足をだらんと脱力し、そっと目を閉じて仰向けになるポーズです。
シャバーサナの時には基本的にスタジオは暗い状態なので戸惑ってしまうかもしれませんが、起きる時にはインストラクターの方が声をかけてくれます。
それまでは身を委ね、頭をお休みさせましょう。
ヨガ初心者のよくある質問
初心者の方から、レッスンの体験時によく受ける質問をまとめました。
不安解消になれたら嬉しいです。
体が硬くても大丈夫?
大丈夫です!
レッスン中、上手に見える方も最初は体が硬かったという方はとても多いです。
呼吸とともにゆっくり伸ばしていけば、柔軟性は上がっていきます。
そのため、無理に伸ばしてしまうと柔軟性がない分怪我をしやすいので無理は禁物です。
痩せるの?
ヨガをすることで直接的に「痩せる」のではなく、「痩せやすい体」になっていきます。
ヨガをすることで基礎代謝が良くなっていきます。
そのため、すぐに
- 「◯キロ痩せた!」
- 「足が細くなった!」
とすぐに見た目や数字に表れるのではなく、
- 「普段からお水がたくさん飲めるようになって便秘が解消された!」
- 「深く呼吸ができるようになって食べすぎなくなった!」
というように少しずつ変化が見られます。
体重が減るまで数字の変化はわかりづらいかもしれませんが、内側から変わっていくので一度体重が減るとリバウンドしにくいのがメリット。
ダイエットを目的にしている方は、リバウンドを防ぐためにも焦らず少しずつ体を変えていきましょう。
生理中でも大丈夫?
生理痛が軽く、運動をしても問題が無いようなら大丈夫です。
ですが、気づいていないうちに体は目まぐるしく変化しています。
レッスンで急激に体温が上がり、レッスン前はなんてことなかったのに不調になる方もいらっしゃいます。
私たちインストラクターの立場からは、生理中だから来ないでください!とまではいきませんが、自分の体と相談してくださいね。
また、問題ないようでも下半身より頭の位置が低くなる「逆転のポーズは」避けるようにしましょう。
普段からお水を飲むのが苦手だけど飲んだ方がいい?
特にホットヨガだとインストラクターさんからお水を飲むよう促されます。
日常生活でお水をあまり飲まないという方は実は多いんです!
抵抗がある方は、口を湿らせる程度でも構わないので定期的にお水を口にする習慣をつけましょう。
喉が乾いてから慌てて飲んでも、体内の水分量は間に合っていません。
汗をかく前に少しずつ摂っておきましょうね。
また、汗として出た分をすぐ補えるよう、お茶やスポーツドリンクではなくお水がベストです。
スポーツドリンクは実は砂糖が多いので注意!
インストラクターと呼吸が合わないかも?
呼吸とポーズが連動しているヨガ。
最初はインストラクターさんの呼吸が長く感じ、苦しく感じる方もいます。
レッスンを重ねてくることで呼吸のコツは掴めてくるので、初めはご自身の心地よい呼吸のペースで大丈夫です!
他にもレッスン前に不安を抱えている方はインストラクターさんに相談してみてください。
インストラクターさんも初めてヨガをした瞬間があり、あなたと同じように不安を抱いていた過去があるかもしれません。
レッスン前に緊張してきたら「緊張しています!」とそのまま伝えて大丈夫!
話し共有することで緊張感もほぐれていくので、ぜひインストラクターさんと会話も重ねてみてくださいね。
ヨガを長く続けるコツ
始めたからには「習い事」の感覚よりも更に深く、ヨガを日常に馴染みあるものにしたいですよね。わたしは凝りやすく冷めやすい性分で、ヨガを始める時も「楽しいけど、でもまた続かないだろうな」と思っていました。
ですが気づけばヨガの虜になり、インストラクターに。実際にいらっしゃったお客様とわたしの体験談を元にヨガを長く続けるコツを教えます!
まわりの人と比べない
初めてヨガのレッスンに行った時、自分以外の人がとても上手に見えたり。はたまた、体験レッスンにお友達と行ってお互い初めてなのに友達の方が上手にポーズが取れていたり、、
始めたては特に周りの人と比べがちです。ですが、柔軟性も、手足の長さも、骨格も誰一人として同じ人はいません。せっかくヨガを始めたのに、「わたしなんて」と人と比べ落ち込む時間はもったいない!
ヨガの目的、「心の作用の止滅」を思い出してみましょう。不安から他人と比べ、心を乱すのではなく自分と向き合う時間を過ごしましょう。わたしも最初は「前の人すごく足が上がっている」「横の人ポーズが全然ぶれないな」と比べてばかり。
見るのは鏡の自分とインストラクターさんだけ!と焦点を絞りヨガをしたら、集中力が研ぎ澄まされとても快適な時間を過ごすことが出来ました。
ご自身の成長ペースで焦らず、比べずヨガに向き合っていきましょう。
ヨガを頑張りすぎないこと
まずは週一から始めてみましょう。ヨガを始めて、今までの体と異なる快適さを覚え、ついつい沢山通いたくなってしまいます。ですが、筋肉も柔軟性もすぐに追いつくものではありません。急にヨガの時間が増えると体に負荷がかかり本末転倒に。
また、沢山通っている状態がベースになってしまうと、ヨガをすることへのハードルが上がってしまいます。ヨガは「行かなくちゃ」「やらなくちゃ」と義務感に駆られるものではありません。
期間が空いてしまうと、「なんだか来づらくなってしまって」と話すお客様は多いです。わたしたちインストラクターはいつでも歓迎していますので、もし期間が空いてしまっても後ろめたく思わずに。ヨガを習慣化するためにも無理はしないでくださいね。
ヨガの記録をつける
- ヨガをした日に印をつける
- 出来なかったポーズができるようになったら
- 自分の体に合うレッスン
などぜひ記録してみましょう!自分の成長が目で見てわかり、モチベーションに繋がります。わたしは三日坊主なので、ノートを作っても作って満足してしまうな、と思いiPhoneのカレンダーにメモを残していました。
また、インストラクターさんに聞けなかった場合はレッスン中に疑問に思ったことや、取りにくいポーズもぜひメモしてみましょう!わたしたちインストラクターは、お客様から個別で質問を頂くととても嬉しいです。
例えば、一つのポーズについて質問をすると、次にヨガをした時に別のポーズまで腑に落ち、とても快適に取りやすくなる!ということはよくあります。「出来たこと」だけでなく、「疑問に思ったこと」も非常に重要です!そのままにせず、次に活かせるよう記録しておきましょう。
ヨガをやる曜日や時間を固定する
- お休みの日の午前中
- お仕事終わりの夜
など、通う日を固定化すると継続しやすいです。実際にお客様の中には、通う頻度も日時も不定期な方より、週一でも固定化して通っている方の方が長く続いている印象があります。「疲れてなかったら行く」というスタンスだと、ヨガのハードルが上がり足取りが重くなってしまいがちに。
「この日はヨガに行く」と予め決めておくことで、生活リズムも整っていきます。もちろん、行く日を固定化しても体に無理のない範囲でヨガをしましょうね。
まとめ|一歩踏み出してヨガを始めよう
ヨガ初心者さんが知っておくとスムーズな情報をまとめました。「ヨガってなんのためにあるの?」という哲学に触れる話から、服装やレッスンの流れまで。漠然としていた「ヨガ」というイメージが少しでも形を帯びてイメージできるようになったら嬉しいです!
特殊な環境や必要な道具があるわけでなく、体一つで実践することができるヨガ。起きた時に体を伸ばしたり、眠りに就く前深く呼吸してみたり、、スタジオにいなくても自分と向き合う時間を作ることができます。
誰でも始める前はドキドキするもの。ですが勇気を出してヨガを始めてみませんか?皆様が快適なヨガライフを送れますように。最後まで読んでくださり、ありがとうございました!